2010-01-01から1年間の記事一覧

(4) 平均書き換え回数2500回到達

現状報告 両者のAverage Erase Countが2500回に到達し、現在はデータ保持エラーのテスト中です。これまでのテストでは書き込みエラーを調べるために書き込みと読み込みを交互に行っていました。これからしばらくはドライブへの書き込みを行わず、時々リード…

(3)耐久テスト開始

大変遅くなってしまいましたが、ようやく耐久テストを開始できたので、テストのセットアップについて紹介します。 何度も書いていることですが、僕はSSDについてもNANDについても専門家ではありません。従って、間違った理解や不適切なテストを行っている可…

SuperTalent FTM64G225H (UltraDrive GX2シリーズ)のベンチマーク

SSD

ついつい買ってしまいました。本当は32GB版を買おうかと思っていたのですがどこも品切れなので、64GB版にしました。 UltraDrive GX2シリーズはIndilinxコントローラと東芝のNANDを搭載しているので、Onyxと同時にテストすれば東芝とIntelのNANDのRBERを比較…

(2)JEDECの耐久性基準について

JEDECの耐久性基準について JEDEC(半導体技術協会)は、9月23日にSSDの耐久性と信頼性の計測基準を公開しました(プレスリリース,JESD218(Solid-State Drive (SSD) Requirements and Endurance Test Method),JESD219(Solid-State Drive (SSD) Endurance Work…

Firefoxでトラックポイントキーボードの中央ボタンスクロールを有効化する方法 KeySnail版

今日の記事はほとんど個人用の備忘録みたいな内容です。SSDの話題じゃなくてすいません。僕はThinkpad信者(というかトラックポイント信者)なので、自宅でも大学でもトラックポイントキーボード(55Y9024)を愛用しています。 トラックポイントキーボードは中央…

(1)IndilinxコントローラのSMARTについて

IndilinxコントローラのSMARTについて テスト本番の前に、なぜIndilinx製コントローラ搭載製品を選んだのか、それによって何が分かると期待できるのか、という点についてまとめておきます。Indilinx BarefootコントローラのSMARTの仕様は、Transcend社のデー…

OCZ OCZSSD2-1ONYX32G(Onyxシリーズ)の殻割り&ベンチマーク

SSD

結局今週末はサボってしまったので、まだ耐久テスト用のプログラムは作ってません… まあ、拙速なのもどうかと思うので、先に何を調べたいのかについてまとめたエントリを書く予定です。ご意見・ご要望も絶賛受付中です。 というわけで、今回は誤魔化しのため…

東芝SSDの耐久テストとリードオンリーモードについての所感(訂正済み)

SSD

お詫びと訂正 昨日の時点では、該当のSSDのファイルシステムが破損したとの前提で記事を書いてしまいましたが、その後Puppy Linuxでドライブをマウントしたところ正常にファイルの読み込みができたとのことです。従って、この記事は前提自体が間違っていまし…

はてなブックマーク始めてみました

最近は時間がない+そもそもネタ切れで全く更新がなくて申し訳ありません。 先月末ぐらいからはてなブックマークを始めてみました。はてなブックマークは、オンラインにブックマークを保存・共有することができるサービスで、ブックマークしたページに対する…

新世代ハイブリッドHDD Momentus XTシリーズ - 高速化の原理とベンチマーク

SeagateのMomentus XTシリーズは、2.5インチHDDに4GBのSLCフラッシュを搭載した"ハイブリッドHDD"です。このシリーズについてのベンチマークや実環境でのパフォーマンスについては、既に多数のレビューが存在します。とりあえず列挙すると、AnandTech, Tom's…

"MimicXLS"でRealSSD C300の性能向上&RealSSD C300のSMART解析

SSD

RealSSD C300における小サイズランダムライト性能 前回の記事で述べたように、RealSSD C300はパーティションアラインメントが調整されていない場合に大きくランダムライト性能が下がります。また、こだわりのMONOさんの記事にあるように、AS SSD Benchmarkを…

NAND/AFTにおけるパーティションアラインメント問題のまとめ

SSD

最近のHDDの大容量化・低価格化はとどまるところを知らず、2TBのWD20EARSは何と9,000円を下回る価格で販売されています。従来のHDDは512バイトを1物理セクタとして扱い、PC側も同様に512バイトを1論理セクタとしていたのですが、WD20EARSを始めとしたWestern…

(3)

大変長期間放置して申し訳ありませんが、ようやく続きです。 改めてSSDの寿命とは? 前回までの内容を簡単にまとめると、以下のような感じです。 NANDフラッシュの書き換え回数が増えると、ビットエラーの発生率が上昇する SSDやUSBメモリなどのコントローラ…

(2)

ちょっと間が開いてしまいましたが、続きです。 NANDフラッシュにはどのくらいビットエラーが発生するか? 実際のNANDフラッシュのビットエラーの発生率について、以下の文献が興味深いので紹介してみたいと思います。 N. Mielke, T. Marquart, N. Wu, J. Ke…

(1)

「NANDフラッシュを利用した製品には寿命がある」という記述はあちこちで見かけますが、具体的に"寿命"とは何なのかという点についての詳しい説明は少ないのが現状です。…というより、今まで不勉強で僕がよく分かってなかったので、最近調べた内容について記…

CrystalDiskMark 3.0の新機能紹介

SSD

更新をサボっている間に、CrystalDiskMark 3.0が公開されていました。 旧バージョンのCrystalDiskMark 2.2と比較して、SSDの性能を多角的にベンチマークするための新機能がいくつも追加されています。今回の記事では、ベンチマーク結果を交えてそれらの新機…

Barefoot搭載SSDは書き込むデータの内容によって性能が変わる?

SSD

すでに旧聞に属する話なのですが、Crystal Dew Worldの掲示板において、SandForce社製のSF-1500コントローラ搭載SSDの書き込み速度の特性が話題になっていました。具体的には、書き込むデータの内容がランダムの時のシーケンシャルライト性能が130MB/s程度な…

SST-HDDBOOSTについて、SilverStone社からお返事を頂きました

SSD

前回の記事に記した通り、実物のSST-HDDBOOSTの挙動が公式サイトの説明と異なっているのではないか?という質問をSilverStone社に送ってみたところ、非常に迅速かつ丁寧な回答を頂きました。ブログへの転載の許可もいただいたので、その内容について書きたい…

SilverStone SST-HDDBOOSTを買ってはみたものの…

SSD

SST-HDDBOOSTというキワモノが販売されていたので、ついつい手を出してしまいました。 この製品は、SSDを用いてHDDの読み込み速度を向上させるというものです。原理は簡単で、HDDの内容の一部をSSDにミラーリングし、読み込みのリクエストが来たときに、その…

(5) ファームウェア1916で全ての問題が解決?

SolidataのK5-64にファームウェア1916を適用してから約10日が経過しました。現在のJSMonitorの状況と、CrystalDiskMarkの結果は以下の通りです。 *1 Maximum Erase CountとAverage Erase Countの差は不気味なまでに256を保ち続けています。また、1819〜1881…

Samsung PB-22J 新ファームウェアのベンチマーク

SSD

前回の記事で述べたとおり、Samsung社製コントローラ搭載SSD(PB-22Jシリーズ相当)のファームウェアがアップデートされました。正確なリリースノートは公開されていないようですが、Trimに対応したことが目玉となっています。今回は、MasterDrive SX(PB-22Jシ…