SST-HDDBOOSTについて、SilverStone社からお返事を頂きました
前回の記事に記した通り、実物のSST-HDDBOOSTの挙動が公式サイトの説明と異なっているのではないか?という質問をSilverStone社に送ってみたところ、非常に迅速かつ丁寧な回答を頂きました。ブログへの転載の許可もいただいたので、その内容について書きたいと思います。
パフォーマンスの問題について
SilverStone社のサポートによると、現在のファームウェア(Rev.100127.1.C07)はやはりHDDとSSDの両方に同時に書き込みを行っているとのことです。これは、詳細は分かりませんが、GPTを用いた2TB以上のディスクを接続した際に発生する不具合を回避するための措置だということです。この問題は近く公開されるファームウェアで解決される予定です。
というわけで、「試した!」さんの記事を見ると明らかなように、現在のファームウェアでCrystalDiskMarkを実行すると以下のような結果が得られます。
そして、新しいファームウェアを適用するとCrystalDiskMarkのスコアは読み書き共にHDDのスコアとほぼ同等になるはずです。その挙動が正しいので、「新しいファームウェアを入れたら速度が下がった!」と騒がないようにしましょう。
SST-HDDBOOSTの効果を正しくベンチマークするには、以下の方法が考えられます。
- HD TuneやHD Tachのように、テスト時に一時ファイルを作らないソフトを用いて読み込み速度を測定する
- Iometerでテストファイルを作成->消さずに再起動または手動シンクロナイズ->そのファイルを用いて読み込み速度を測定する
前者はテスト前に書き込み(一時ファイルの生成)を行わないので、SSDからの読み込みが行われます。後者は、再起動前に作成されたテストファイルはHDDに格納されますが、再起動時にSSDにデータがシンクロナイズされるため、再起動後のテストではSSDからの読み込みが行われるはずです。
HDDBOOST Utilityについて
HDDBOOST Utilityの全般的なマニュアルが存在しなかったので、機能・表示についても質問してみました。
- Start/Stopボタン : 手動シンクロナイズのスタート・ストップ(ただし、前述の問題のため、現在は最初のコピー以外では動作していないと思われます)
- Buzzer Muteチェックボックス : 機能未実装
- Hybrid Informationグループボックス内の "Mode : Protect"の意味 : これもまだ機能未実装(将来的にモードが増える?)
HDDBOOST接続前のデフラグについて
ここからはサポートに聞いた話ではないのですが、ふと思いついたので記しておきます。
公式サイトのQ&Aにあるように、HDDBOOSTはディスクの先頭の一部分だけをSSDにミラーリングするため、HDDBOOSTを接続する前にHDDのデフラグを行い、データをディスクの先頭の方に詰めておくことが推奨されています。
マニュアルではWindows標準のデフラグの画面が表示されていますが、個人的にはこのデフラグにはPefrectDiskが適しているのではないかと思います。PerfectDiskには、"SMARTPlacement"という独自技術が実装されています。これは、ブートに関連するファイルや更新日時の古いファイル(=Read Onlyのファイル)をディスクの先頭の方に、更新日時の新しいファイル(=よく書き込みが行われるファイル)やディレクトリ情報などをディスクの後ろの方に持ってくることにより、断片化の生じる範囲を狭く保ち、以後のデフラグが速く完了するようになるという技術です。参考画像を見ると一目瞭然で、ブートに関係するファイル(紫)や更新日時の古いファイル(青)が先頭の方に並んでいるのが分かります。この方法でデフラグを行うと、ブートに関係するファイルや読み込みしか行われないファイルがディスクの先頭の方に来るため、それらのファイルが効率よくSSDにミラーリングされるはずです。デフラグ前に動画などの読み込みが速くなってもあまり関係ないファイルを避難させておくとより効果的でしょう。
なお、このソフトは有料ですが、30日間全ての機能が使用可能な体験版があります。もちろん最もよいのは製品版を買うことなのですが、この用途に使うだけなら、体験版だけでも十分かもしれません。