SuperTalent FTM64G225H (UltraDrive GX2シリーズ)のベンチマーク

ついつい買ってしまいました。本当は32GB版を買おうかと思っていたのですがどこも品切れなので、64GB版にしました。
UltraDrive GX2シリーズはIndilinxコントローラと東芝のNANDを搭載しているので、Onyxと同時にテストすれば東芝IntelのNANDのRBERを比較することができます。なお、FTM64G225Hの容量はOnyxの倍の64GBですが、シーケンシャル性能もOnyxの倍ぐらいはあるので、時間あたりのAverage Erase Countの増加量は同じ程度になるはずです。

殻割り


…をしようと思ったのですが、困ったことにトルクスレンチなので開けられません。うーんどうしよう。そのうちどっかからレンチを借りてきます。

更新 2010/12/19

先端を交換できるドライバセットを買って開けてみました。

搭載NANDはTH58NVG5D2ETA20です。一つ勘違いしていたのですが、このシリーズは32nmではなく43nmのNAND搭載製品でした。
ちなみに、東芝のNANDは型番が**********ET***となっているものが43nm, **********FT***となってるものが32nmの製品のようです。同様にDTが56nm, CTが70nmと遡っていきます。

ベンチマーク結果

  • HD Tune Read Test (Full Test)

  • HD Tune Write Test (Full Test)

  • HD Tune Random Write Test


Onyxに比べるとシーケンシャルは圧倒的な性能ですが、ランダムリード性能はIndilinx系ではかなり低い部類です。自宅の環境がなんか変なのかと思ったのですが、AS SSD Benchmarkでの比較でも同様の結果となっているので、これはこういうもののようです。

JSMonitor

SSD耐久テスト Indilinx篇 序章(1)に記したのと同じ方法でRBERを計算すると、185,093/(228,876,619*4096)=1.97E-7となります。まだまだこの程度では問題にはなりませんが、Intelに比べると4倍近くRBERが多いようです。なお、SMARTのRead Error Rateは6と表示されています。ということは、この項目はRBERを四捨五入ではなく切り上げして乗数を表示しているっぽいですね。
あと何故かMaximum PE Count Specificationが10,000になってます。ファームウェア2030(OCZでは1.6)では、5xnm世代のNAND搭載の製品でも軒並み5,000まで下げられているのに、このNANDはなんで10,000のままなんでしょう?