ファイルコピー速度計測ツール公開

需要を読みきれないままファイルコピー速度の計測ツールを公開しました。
任意のサイズ・個数のファイルを作成し、そのコピーにかかる速度を計測します。なお、暫定版ですので、GUIも作っていません。

本ソフトでは、HL(High Level)モードとLL(Low Level)モードの二種類の測定方法を選ぶことができます。

HLモードは、現在使用中の環境でどのぐらいのディスクパフォーマンスが出ているかを計測するモードです。実装はWindows APIのCopyFile関数を用いており、エクスプローラでファイルコピーを行うのと実質的に同等です。なお、v0.2a以前の計測方法は、HLモードと全く同一です。
このモードは、環境(OS、セキュリティソフトの有無など)に大きく影響されるため、ディスクの絶対的な性能を測るのには向いていません。Windowsの設定やPCの構成を変更した際の性能変化を計測したい場合にご利用ください。なお、ファイルサイズ・ファイル数が小さいと結果が安定しないため、デフォルトのテストには比較的時間がかかります。

LLモードは、ディスクそのものの性能を計測するモードで、環境の影響を受けにくいように作成してあります。このモードでは、指定されたサイズのバッファを介してファイルをコピーし、最後にディスクキャッシュをフラッシュするという動作を低レベル関数で行います。セキュリティソフトの影響を低減するため、ファイルオープン・クローズにかかる時間は計測に含めていません。
なお、Windows XPエクスプローラでのコピーバッファサイズは64KBのようですので、デフォルトの設定ではバッファサイズを64KBにしています。Windows Vista SP1ではバッファサイズが1MBになっているので、Vistaでのコピーをエミュレーションするにはバッファサイズを1MBにしてみてください。

ダウンロードはこちらからお願いします。最新版は、v0.3 (Build: [Sat Oct 25 17:01:27 2008])です。
CopySpdBench v0.3(ソース込み)

ベンチマーク結果は、以下のコメント欄で報告していただければ幸いです。結果はプログラムと同じディレクトリに作成されるResult.txtに記録されます。また、バグ等の報告もお願いします。

なお、僕の環境(Thinkapd T60p + SuperTalent MX Rev.Aファームウェアアップデート)で4KBx5000のファイルコピーテストを行うと、 OSがほとんど反応しなくなるハイパーフリーズタイムに突入します。 アップデートしていないRev.Aではそのような状態にはなりません。
その他のSSDをお使いの方がどのような状態になるか、ぜひ報告していただきたいです。