OCZ Vertex/Agilityの新ファームウェア1.4/1.41公開

OCZの公式フォーラムにおいて、Vertex/Agility用の新ファームウェアが公開されています。以前公開されていたBeta版ファームウェアにはバグがあったらしく公開停止になってしまいましたが、ようやく修正版が完成したようです。
今回のアップデートでは、"1.4"と"1.41"の2種類が公開されています。1.4はTrim対応版、1.41はIdle GC対応版になっています。TrimをサポートするOS(現状では来週一般販売が始まるWindows 7のみ)で単体使用する場合は1.4、それ以外のOSや、RAIDで使用する場合は1.41が推奨されています。
なお、両バージョンともにwiperとsanitary_eraseはサポートされるようです。Windows 7以外のOSを使っていて、Idle GCに任せるより自分で管理をしたいという人の場合、1.4+wiperの組み合わせを使うのがいいかもしれません。

対応ドライブと必要なファイルの対応は以下の通りです。ドライブ名はCrystalDiskInfoなどを使って自分で確認する必要があります。

  • Vertexシリーズ : vertex_14_update.zip(1.4/1.41同梱)
  • Agility/Agility EXシリーズ
    • ドライブ名が"OCZ AGILITY"の製品 : fw14_a_no_hyphen.zip / fw141gc_a_no_hyphen.zip
    • ドライブ名が"OCZ-AGILITY"の製品 : fw14_a_with_hyphen.zip / fw141gc_a_with_hyphen.zip
  • Vertex EXシリーズ
    • ドライブ名が"OCZ VERTEX-EX"の製品 : vertex_ex_no_hyphen.zip(1.4/1.41同梱)
    • ドライブ名が"OCZ-VERTEX-EX"の製品 : vertex_ex_with_hyphen.zip(1.4/1.41同梱)

なんか、ファイル名の規則が一定じゃないし、果てしなく分かりにくいですね…
ファイルはISO形式で提供されています。通常はISOファイルをCDに焼き、そのCDからブートしてファームウェアをアップデートします。ジャンパは必要なく、データも保持されるようです。

CD以外のメディアからのアップデート方法(10/24更新)

現在の所、原因は不明ですが、CDブートからのファームウェアアップデートに失敗することがあるようです。その場合は、以下に述べるUSBメモリまたはフロッピーからのアップデートで成功することもあります。

isoファイルからのファイル抽出

まずは、isoファイルから必要なファイルを抽出します。方法は以下の3つです。

  • Winrarを使ってisoファイルを解凍
  • 仮想ディスクを作成するソフトでisoをマウント
  • isoをCDに焼き、エクスプローラからファイルをコピー

必要なファイルは、"AUP"フォルダの中身のみで、他は不要です。

USBメモリからのアップデート
  1. ブート可能なUSBメモリを作成(こちらのページなどが参考になります)
  2. aupフォルダ内のrunme.batをautoexec.batにリネーム
  3. aupフォルダ内の全てファイルを、ブート可能なUSBメモリのルートフォルダに全てコピー
  4. そのUSBメモリからブートすると、アップデータが起動します。
フロッピーからのアップデート(ネタ元)
  1. フロッピーを3枚用意し、1枚をMS-DOS起動ディスクとしてフォーマットしてください。なお、ネタ元の投稿者はDOS 6.22を使ったということなので、もしかするとWindowsからのフォーマットで作成できるMS-DOS起動ディスクでは機能不足なのかもしれません。(10/25追記 Windowsから作成した起動ディスクでも問題ないようです)
  2. aupフォルダの中身を起動ディスク以外のフロッピーにコピーします。1枚のフロッピーには収まりきらないので、2枚のフロッピーを使います。このとき、runme.batとssdchk.exeだけは両方のフロッピーにコピーします。また、フロッピーは容量一杯まで書き込まず、最低200KB程度の空きを残しておく必要があるようです。
  3. MS-DOS起動ディスクからブートします。
  4. aupフォルダの中身をコピーしたフロッピーを挿入し、runme[ENTER]とします。
  5. ファイルが足りないというエラーが表示されたら、もう1枚のフロッピーを挿入します。
  6. あとはCDブートの場合と同様です。