G-Monster 1.8 V3用のMP ToolでSolidata K5-64をファームウェア1819にアップデート

Photofastのダウンロードページに、G-Monster 1.8 V3用のMP Tool(現在リンク切れ:2009/11/21確認)が公開されています。Solidataがいつまでたってもバージョン1819のファームウェアアップデータを公開してくれないので、これを使って恐る恐るK5-64のアップデートに挑戦してみました。
一応おことわりしておきますが、以下に述べるアップデートはおそらく動作保証外の行為です。試してみる場合は、SSDが故障しても泣かない覚悟を持ち、自己責任でお願いします。
以前の記事で紹介したとおり、MP Toolはジャンパを接続した状態のIndilinx SSDファームウェアをアップデートするプログラムです。OCZなどが公開しているアップデータと異なり、Windows上で動作します。なお、MP Toolでファームウェアをアップデートすると、データはおろかSMARTの値まで初期化されてしまいます。
K5-64はWindows 7(64bit)マシンで使用しているのですが、どうもこのマシン上ではMP Toolの挙動が怪しく、Loadボタンを押すとプログラムが落ちたりします。とてもこのままファームウェアアップデートに踏み切る勇気が出なかったので、わざわざWindows XP(32bit)、AMD790GX(IDEモード)の旧マシンに接続し直してアップデートを行いました。
アップデートの手順は以前の記事に記したのとほぼ同じですが、Auto Detectionでは認識ができませんでした。そこで、手動で"SAMSUNG K9WBG08U1M 64GB(SDRAM 64MB)"を選択して実行したところ、うまくいきました。
次に、アップデートし終わったK5-64をWindows 7マシンに戻し、以前の記事と同じ方法で、Trimの効果を調べてみました。
アップデート直後のHD TuneのWriteテスト(TestSize=8MB,Most Accurate)の結果が以下です。

そのままIometerで4KBのランダムライトを30分行った結果が以下です。

Trimを送信するためにパーティションを作成し、すぐにそのパーティションを消去してもう一度HD Tuneのテストを行った結果が以下です。

何か怪しげですが、一応性能は回復しています。Trimは効果を発揮していると言ってよいでしょう。

以上、ようやく念願かなってK5-64をファームウェア1819にアップデートすることができました。予定通りSMARTの値はリセットされたので、以前から気になっていたMaximum Erase Countが急上昇する問題を再度調べてみたいと思います。

追記(2009/11/21更新)

この記事を書いた頃にはPhotofastのダウンロードページからMP Toolをダウンロードできたのですが、現在はリンク切れになっています。ファイルを取り下げた理由は記載されていなかったのですが、何らかの問題があった可能性もあります。
こちらでは、書き込みのパフォーマンスが大幅に下がるという現象が発生しています。
ファームウェアアップデート後にディスクイメージをTrueImageで復元し、すぐに計測した結果が以下です。

しかし、現在の性能は以下のようになっており、ライトが70MB/s程度しか出ません。

AS SSD Benchmarkなど、他のベンチマークでもほぼ同じ結果になります。wiper.exeを使用しても、Iometerで空き領域いっぱいにファイルを作成して削除(これで空き領域すべてにTrimを送れます)しても、結果は変わりませんでした。
また、別パーティションからOSを起動し、sanitary_eraseでいったんSSDを初期化してTrueImageでOSを復元したところ、一時的に性能が回復しましたが、現在ではまた2枚目のスクリーンショットとほぼ同等の性能の性能に落ち込んでいます。
なお、Indilinxコントローラ搭載SSDの場合、物理アドレスの断片化による性能低下が生じると、書き込みだけでなく読み込み速度も低下します。上記のスクリーンショットの結果を見る限り読み込みの性能はほぼ変わっていないため、おそらく今回の現象は別の原因で生じていると考えられます。今のところ対策は分かりません…