JMF612搭載SSDの性能

ついに待望(?)のJMicron社製JMF612コントローラを搭載した製品が発売され始めました。
今のところ、Photofast社製"G-Monster V5Jシリーズ"、CFD社製"SSD J2シリーズ"、Carry社製"GINGLE SSD V3-128"などがアナウンスされています。
それぞれのシリーズは、微妙に構成が異なっています。まとめると、以下のような感じになります。

メーカ シリーズ 製品名 容量 DRAMサイズ 搭載フラッシュ ベンチマーク
Photofast G-Monster V5J GM-25M128GSSDV5J 128GB 128MB Samsung K9HCG08U1D PC Onlineの記事
CFD SSD J2 CSSD-SM64NJ2/CSSD-SM128NJ2 64GB/128GB 64MB 東芝 エルミタージュ秋葉原の記事
Carry - GINGLE SSD V3-128 128GB 64MB Samsung K9HCG08U1M DOS/V Power Report 2009年11月号

性能面では、G-Monster V5JとGINGLEはほぼ同等のようですが、SSD J2は妙に性能が低いようです。正確な原因は分かりませんが、ファームウェアが未完成なのか、東芝のチップの性能が低いのかどちらかでしょう。
JMF612の性能に関してですが、少なくとも心配されていたような「キャッシュ詐欺(書き込みキャッシュを使い果たした途端に急に速度が下がる)」はなさそうです。PC Onlineの記事によると、CrystalDiskMarkの結果では100MBのテストよりむしろ1000MBのテストの方が高性能になっています。ただし、DOS/V Power Report 2009年11月号の記事によると、Iometerのテスト(内容は不明ですがおそらくFile Server Patternあたり?)でのMax Response Timeは300ms程度あるらしく、若干心配な感じです。
問題は価格で、G-Monster V5Jの128GB版が約6万円と、非常に高価です。Intelの160GBタイプが最安の場合4万円程度で購入できることを考えると、あまり積極的に手を出したくはなりません。DailyTechの記事によると、JMF612と32nmのフラッシュの組み合わせでSSDの価格は半分になるとありますが、むしろ値上がりしてしまっています。買うのはもっと安くなってからの方がよさそうな感じです。