JSMonitor v0.3開発中

前回のアップデートからかなり時間が経ってしまいましたが、新バージョンを開発中です。


今回のアップデートのメインは、下のスクリーンショットにあるSSD快適設定です。レジストリエディタなどを用いて面倒な設定をしなくてもよくなります。なお、しばらくこの機能はXP専用とし、様子を見てからVistaにも対応させたいと思っています。
現在予定しているレジストリ設定は以下の7つです。作者はあまりレジストリ設定に通暁しているわけではないので、間違っている点や、これも入れた方がよいという設定があれば教えていただきたいです。特に最後のNtfsMemoryUsageについては効果がいまいちはっきりしません。

  • Prefetchを無効化
    • HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Session Manager\Memory Management\PrefetchParameters\Enableprefetcher
  • 自動デフラグを無効化
    • HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\OptimalLayout\EnableAutoLayout
  • ブートファイルの最適化を無効化
    • HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Dfrg\BootOptimizeFunction\Enable
  • 8.3形式のファイル名生成を無効化
    • HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\FileSystem\NtfsDisable8dot3nameCreation
  • ファイルアクセス日時の更新を無効化
    • HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\FileSystem\NtfsDisableLastAccessUpdate
  • Large System Cacheを有効化
    • HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Session Manager\Memory Management\LargeSystemCache
  • Paged Pool Memoryの制限値を増やす
    • HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\FileSystem\NtfsMemoryUsage

また、以下のエントリは誤った設定ですので、今回は含めていません。

  • HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Session Manager\Memory Management\ClearPageFileAtShutdown
    • この設定は、シャットダウン時にページファイルを削除するのではなく、ページファイルを0fillするかどうかを表します。当然、シャットダウンは遅くなり、SSDの寿命は無駄に縮みます。これは、速度に関する設定ではなく、セキュリティに関する設定です。
    • 参考:http://p2pquake.ddo.jp/diary/20081103.html

メインの機能における変更点は、ECCに関する表示をわかりやすく修正したことと、SMARTのE5エントリの値からフラッシュチップのベンダ、型番の候補、SLC/MLCの種別を取得可能にしたことです。今までE5エントリの値が何を表しているのか分からなかったのですが、SuperTalentが公開しているファームウェアアップデートプログラムの中に対応関係のリストが入っていたので、その情報を利用しました。現バージョンでは、SSDの製品名からSLC/MLCを区別するようにしているため、製品名を適当に設定しているベンダの製品には対応できませんでしたが、次バージョンからはそのような問題はなくなる予定です。
ちなみに、SuperTalentのファームウェアアップデートプログラム内の情報によると、JMF601/602は東芝やMicron,Hynixのフラッシュにも対応できるようです。今のところ、市場に出ているのはSamsungIntelのチップを用いた製品のみのようですが、他社のフラッシュではパフォーマンスなどに変化があるのでしょうか?