忙しい人のための最新自作PC事情-2007/11(2)

おとといの続きです。マザーボードVGA,その他編です。

マザーボード

nForce780i延期

nForce780iは、現行のnForce680iのアップデート版に当たるチップセットです。
最大の特徴は、Geforce8800GTX/Ultra3枚を用いた"3-way SLI"が可能になることですが、発売は来年以降に延期されてしまいました。なお、nForce680iチップセットでも、BIOSのアップデートで3-way SLIに対応できるようになる予定です。

X38はあっという間に消える運命

X38は設計上の問題があり、すぐにX48に置き換わる可能性が高いようです。
上田新聞さんによる記事
X38はCrossFire,SLI両方に対応するとの情報もありましたが、今のところSLIには対応できていません。このまままではかなり不遇なチップセットになりそうな予感がします。

グラフィックカード

NVidia GeForce8800GT発売

"G92"の開発コードで呼ばれていたVGAが、GeForce8800GTという製品名で発売されました。Geforce8800GTX/Ultraを置き換えるハイエンドGPUとなるという予測もありましたが、実際には8800GTS以上GTX以下という、ミドルハイエンドクラスのGPUとなります。
4Gamerによるレビュー
8800GTは、8800GTSに比較して性能では上回り価格では下回るという魅力的な製品であり、発売直後ながらかなりの人気となっているようです。実売価格は3万円強となっています。
なお、8800GTの最大のネックはクーラーにあります。1スロット分のサイズになったのは評価できるのですが、冷却能力がギリギリで、その上騒音がかなり大きいようです。音が気になる人やOCをする人は、サードパーティ製のVGAクーラーに換装した方がいいでしょう。

新型GeForce8800GTS

12月発売予定のG92ベースの新型GPUはGeForce8800GTSと名付けられ、なぜか現行のモデルと同名になります。大変ややこしいですが、中身は全然別物となります。性能面ではかなり向上され、8800GTを上回るものとなりそうです。
北森瓦版さんによるスペックのまとめ
価格はの$299-$349となる予定。なお、新旧モデルの簡単な見分け方は、VRAM容量です。新型は512MB,旧型は320MBか640MBとなります。

RADEON HD3700シリーズ発売

対するAMDは、RADEONシリーズの新型HD3870、HD3850を投入しました。
北森瓦版さんによるスペックのまとめ
こちらもGeforce8800GT同様、ハイエンドではなく、ミドルハイエンドクラスの製品です。なお、性能面ではGeforce8800GTには及ばないようです。
4Gamerによるレビュー
価格は順に3870が$219,3850が$179とのことで、3870とGeForce8800GTがほぼ同価格帯になるようですが、もう少し安くならないと8800GTには対抗できないのではないかと思います。
AMDGPUでも押されっぱなしですが、大丈夫なんでしょうか…

その他

ロジクール G9マウス

ゲーマーの定番であるGシリーズのマウスの新型が発売されました。
前モデルのG5では、おもりを入れ替えて重さやバランスを調整できるウェイトカートリッジが話題となりましたが、今回はグリップ部分を取り替えられるようになっているようです。形状も大幅に変更され、賛否両論ありそうな感じです。
個人的には、G5の真ん中ボタンを押そうとするとホイールが回転してしまうことが多く、それが大変不満でした。しかし、4Gamerによるレビューを読むと、どうやらその問題はまだ残っているようです。

ナナオ FORIS HDシリーズ

高品質・高価格で有名なディスプレイメーカ、ナナオからフルハイビジョン対応のテレビ兼ディスプレイ、FORIS HDシリーズが発売されます。
AV Watchの記事
ディスプレイとしては非常に高価な価格設定になっています。画質にこだわるユーザーにどれだけ訴求できるかが勝負になりそうです。