忙しい人のための最新自作PC事情-2007/11(1)

備忘録を兼ねて、最新の自作PCの情報を列挙します。月一ぐらいで更新するつもりです。
とりあえず、CPU・メモリ編です。

CPU関連

Intel Core 2 Extreme QX9650発売

11月12日、Yorkfieldコアを搭載したQX9650が発売されました。今までの最上位機種であるQX6850とクロックは同じ3.0GHzx4で、2次キャッシュ容量が6MBx2に増えています。価格は$999、日本の実売価格で¥130,000前後です。
QX6850と比較すると、定格では若干の性能向上しか果たしていませんが、驚異的なのはオーバークロックマージンです。
上田新聞さんの記事によれば、空冷では4.14GHzで安定駆動、液体窒素冷却でSuperPI 1Mが5.60GHzで完走したとのことです。また、詳しい状況は不明ですが、6GHz越えのスクリーンショットも出ています。現行のCore2シリーズもオーバークロックマージンの大きさが人気の一つとなっているので、高価な製品とはいえかなりの人気を集めそうです。
なお、その他のYorkfieldラインナップは08年Q1に発売予定。3.20GHzのQX9770は予価$1,399とのことで、通常の単体CPUとしては桁外れな価格になりそうです。また、開発中のSkulltrailチップセット搭載マザー上でデュアルCPUが可能なQX9775は予価$1,499とのことです。というかそれはもはやCore2ではなくXeonなのではないでしょうか…?

AMD Phenom 9500登場

対するAMDは、新型CPU Phenomを登場させました。"同じ敷地に家二件"方式ではない、"ネイティブクアッドコア"プロセッサであることが特徴です。
先鋒は動作クロック2.3GHzの"Phenom 9500"で、11月20日より発売予定、予価は¥30,000前後とのことです。
なお、性能面ではCore2シリーズに対抗するのはかなり厳しい模様です。当面は高クロックの製品が発売されないことに加え、同クロックでの比較でもCore2に劣る結果が出ています。また、高クロック製品のリリースが遅れている点から考えて、Core2ほどのオーバークロックマージンがあるとも思えません。
Core2発売以降、AMDは安売り戦略で何とかシェアを保っている状態で、少々心配になってきます。これからの巻き返しに期待。

メモリ関連

DDR-2 2GBメモリ大幅値下がり

1GBメモリは春先から価格が急落して現在もまだ下がり続けていますが、最近は2GBメモリの価格が急降下中です。
2GB PC6400の価格推移(Akiba PC Hotline!より)
現在(2007/11/14)、PC6400のバルク2GBメモリは6千円台、リテール品でもCFDやシリコンパワーの製品が7千円台となっています。Team Eliteの2GBx2のセットは最安¥15,800となっていました(Bestgate調べ)。
9月頭にPC5300の2GBx2のメモリを¥18,800で買ったのですが、最近の値動きを見ているとなんだか悲しくなってきます…
今回の件とはあまり関係ないのですが、いくら安いからといってメーカーを見ずにバルクメモリを買うと後で後悔することになります。Windowsの起動ぐらいは問題なくても、Memtestを実行するとエラーだらけ、というのはよくあります。要注意メーカはM&S、Mr.Stone、V-Dataの三社で、あまりいい評判を聞きません。逆に、PQI製のものは安くても高品質なことが多いようです。もっとも、100%その通りだとは限りませんが…


いつの間にか長くなってしまったので、後半は明日予定…